脳卒中後遺症は生き地獄だ。本当に恐ろしい脳卒中とは?
おはようございます。TAKUMIです。
8が終わり今日から9月ですね。
だんだんと早朝は秋の様相を呈してきました。
今日は、脳外科専門病院で勤務していて、現在健康でいるそこのあなたに知っててほしい脳の病気の恐ろしさについて記事にしていこうと思います。
脳卒中ってなに?
実は脳卒中という言葉自体は病気を指しているわけではなく、大きく3つの脳血管所外のことを指しています。まずその3つの簡単な説明をしておきます。
①脳梗塞
簡単に言えば、脳の血管が詰まってしまう病気です。
虚血状態が続くとその血管が支配している脳の領域が壊死してしまいます。
②脳出血
脳の中の血管が破れて出血します。
脳の表面の大きな血管にできたコブ(動脈りゅう)が破れてくも膜の下に出血します。
どんな後遺症が生じるの?
脳卒中では、損傷された部位によって症状が異なるため、人によって症状は様々です。
運動麻痺
言わずと知れた、脳血管障害の代表的な後遺症です。
損傷された脳の反対側の身体に出現します。
運動麻痺を一言でいうと、自分の思った通りに、半身を動かせなくなります。
重症な方は、歩くことができなくなったり、一生、手を自由に動かせなくなったりします。
感覚障害
手足のしびれなどの異常感覚、物品に触れていることがわからなったり、足の裏が地面についていることがわからなくなったり、重症化すれば、手足がどこにあるかさえわからなくなります。
嚥下障害
口腔内の唾液や食べたものが食道でなく気管に流れ込み誤嚥し、誤嚥性肺炎の原因となります。重症な方は、一生とろみのあるものしか摂取できなくなり、最悪の場合、ご飯の経口接収が困難となり、胃へ直接栄養を届けるための胃瘻が必要となります。
この症状は様々で、注意の持続・分配・切り替えなどが困難となる注意障害、自分が思ったことやしたいことを抑制ができない抑制障害、左側(まれに右側)の空間やものを見落とす半側空間無視、物事を順序立てて考えることができず計画などができなくなる遂行機能障害、日付や今いる場所がわからなくなる見当識障害、物事の記憶・想起が困難となる記憶障害、言葉を思ったように話すことができなくなったり、相手のいっていることがわからなくなる失語症、道具の使い方が頓珍漢になる失行症などがあります。
この症状の困ることは、外見からは症状の有無がわかりづらく他者から気づいてもらうことが難しいところです。
どんな人が脳卒中になりやすいの?
一般的には、高血圧症・高脂血症・糖尿病をお持ちの方、喫煙者・アルコールが好きな方などはなりやすいといわれています。
しかし、病院で勤めていて感じることは、健康に気を使っている方でも救急搬送されています。
そうです、老若男女の誰でもなる可能性はあるんです。
そして、脳卒中後遺症の重症度は年齢で決まるわけでなく、脳の損傷部位変化してきます。だから、若いからといって油断していてはいけません。
まとめ
脳卒中後遺症は生き地獄です。
誰にでもなる可能性があります。
意識して水分を取り、ストレスを発散して健康を保ちましょう。